前回の兼子ブログで脂肪酸の事などを書きましたが
今回は「そのもう少し先」へ行きたいと思います・・・・。
大事なところをもう一度おさらいします。
油は「脂肪酸」と「グリセリン」からできています
石けんを作るには 油に 水酸化ナトリウム(アルカリ)を入れると
油の脂肪酸とナトリウムがくっ付いて「脂肪酸ナトリウム」と言う形になり
グリセリンは仲間外れになります
脂肪酸とナトリウムがくっ付いてできた「脂肪酸ナトリウム」は
アルキル基(油と仲良し)とカルボキシル基(水と仲良し)と言う
全く違う物が好きな二面性を持ったものに変身してしまうのです!
脂肪酸ナトリウムは水の中に大量にあると油を取り囲み「ミセル」と言う細かい粒状の塊を作り
水の中に油を混ぜ込むことができるのです・・・が
脂肪酸ナトリウムがある一定の濃度を下回ってしまうと(臨界ミセル濃度)
脂肪酸ナトリウムはただの「脂肪酸」になってしまうのです
(ナトリウムは水と一緒に流れて行っちゃう)
そしてその臨界ミセル濃度を下回り脂肪酸になったものは
肌についたり、髪の毛についたり、洗濯であれば衣類についたりするのです。
前説が長くなりましたが
ここからが本番です!!
人の皮脂膜は脂肪酸が多く含まれていると以前書きましたが
他にはどのような物で構成されているのでしょうか?
「トリグリセライド」「ジグリセライド」「脂肪酸」「スクワレン」「ワックスエステル」「コレステロール」「コレステロールエステル」
以前書いた通り、石けんが臨界ミセル濃度を下回り肌に残る脂肪酸は
皮脂膜そのものなのです
その中の脂肪酸の組成はどうなっているでしょうか?
「ラウリン酸」「ミリスチン酸」「パルミトレイン酸」「パルミチン酸」「オレイン酸」「ステアリン酸」です
この組成に近づけようと作ったのが「GENE SOZAI ナチュラルソープ」
グリセリンを残したかったので
製法はコールドプロセス!
グリセリンそのまま入っています。
そして脂肪酸組成にも書いた「ワックスエステル」が普通に石けんを作ると入らないため
「GENE SOZAIナチュラルソープ」は、だいたい石けんになったところで「ホホバオイル」を入れます。
なぜ初めから入れないかと言うと、ホホバオイルを加水分解させたくないため、後から入れます
すると
「GENE SOZAIナチュラルソープ」で体や髪の毛を洗った後は体中クリームを付けたようにつるつるさらさら!!
あ!ここで大事な事
体を洗う水に「カルシウム」が入っていると「石けんカス」ができるから・・・・。
やはり 軟水が必要!!!!
軟水で「GENE SOZAIナチュラルソープ」を使うとヤバいですよ!!!
是非一度試してもらいたいです。
次回は ほかの二つの石けんの説明をしたいと思います